腸骨ブロックを用いた上顎洞挙上術の1例
患者さんは50代の男性、上顎の義歯の違和感を 訴え、インプラント補綴を希望しました。
術前のレントゲン所見です。
術前のCT所見です。右上顎にインプラントを埋入できる骨高径がありません。
右上顎洞を開窓し、洞粘膜を挙上し、腸骨より移植骨を採取しました。
腸骨ブロックを開窓した右上顎洞に固定し、隙間はPCBMを充填しました。
上顎洞挙上術後のCT所見です。挙上したスペースは移植骨でしっかりと充填されています。
約6ヶ月後にインプラント埋入手術を施行しました。
埋入後のCT所見です。インプラント周囲に十分な骨が確認できます。
埋入手術から3ヶ月、安静期間をとりました。
プロビィジョナルレストレーションにて、審美、発音、咬合機能をチェックします。
上部構造のフレームの適合試験所見です。適合は良好です。
最終補綴終了後の所見です。
最終補綴後のレントゲン所見です。
術前と術後の口腔内所見です。患者さんはたいへん満足されています。